鳥というのは環境の変化に敏感です。フードをいきなり変更してしまうと 食べ物と認識できず警戒心を抱いたり食べるのをやめてしまう場合があります。
また、鳥は基本的に生まれて初めて食べたフードを自分の主食であると認識します。
もしもその時飼い主さんが種子食を与えたならば、その鳥の中で、『自分の主食は種子食だ』となります。
そこへ大人になってから、または老齢になってから突然見たこともない塊が食器に入っていたら、好奇心旺盛な鳥は別として、やはりすぐに食べようとは思わないでしょう。
じゃあどーしたらいいの!!!?
鳥にとってバランスの悪い種子食(嗜好性のみを考えた高脂肪&高炭水化物のフードなど)は人間で言えばファーストフードと同じです。
子供の目の前にチャーシュー麺のセットと、ビタミンやミネラル、炭水化物、タンパク質、脂肪などのバランスをしっかり考えたごはん2種類を目の前に出して、自由に食べていいと言えばだいたいの子が前者を選ぶでしょう。
じゃあどーしたらいいの!!!?
鳥を新しいケージ(壁が網状でないものがお勧めです。)や水槽やクリアボックス(空気穴は必ず作ってあげてください)などに入れ、さらにすべてのおもちゃ、とまり木、お皿、下敷きの網を取り外し、床にペレットフードをばらまいてみてください。
環境が変わったことや、気にするものが他にないことから、食べ始めてくれる鳥がいるでしょう。
そして鳥には物を拾って食べる習性があります。その習性は全てのオウムインコ類がもつものですので、ぜひやってみてください。
これは特にセキセイインコやオカメインコなどの小さい鳥には効果的と言われています。鏡の上でもう一人の自分と争いながら食べようとするでしょう。
また白い紙の上にフードをおくと、フードが目立って、鳥の気をひくことができるかも知れません。
ペレットフードを平たい皿に入れて、飼い主さんが指またはスプーンでフードを動かして、気を引いてみてください。また大型の鳥などの場合は目の前でそれを食べるふりをしてみるのもいいかも知れません。
鳥は飼い主さんがごはんを食べているのを真似して食べようとする場合があります。また、はじめのうちは夕方寝る前に1時間ほどなじみのフードに戻すなどしてカロリーを補ってあげてください。
そして徐々になじみのフードの入れる時間を短くしていくなどして、ペレットフードに切り替えてください。
ハリソンフードの中でも、パワートリーツやペッパーライフタイムコースなどは、好む鳥が多いので固形フードへの変更の足がかりとして使用することをお勧めいたします。
セキセイインコやオカメインコなど小型の鳥の場合は砕いてから与えてください。またアダルトライフタイムマッシュなども嗜好性が高いので、新しいフードに変更するときはお薦めです。
すでに固形フードを食べている鳥の近くに連れて行き、お手本を見せることでよりスムーズにフードの切り替えができるでしょう。
ただし、暖めすぎて火傷しないようにご注意ください!また、湿らせたフードは夏期であれば6時間、冬期であれば12時間たったものは新しいフードに変えてください。
鳥がペレットフードをどうしても受け付けてくれない場合は、鳥の給餌ができる動物病院に相談していただき場合によっては鳥を預けることも一つの方法です。
前述しましたが環境が変わるとよく食べるようになることがあります。
長い人生・・・いや、長くする人生、焦る必要はありません!
フードの変更がうまくいかないときは、短期間なじみのあるフードに戻して、またトライすればよいのです。何ヶ月でも何年でも気長にやってあげてください!
この『ペレットフードへの変更』というのは、健康な体を作り、維持するために、とても価値があるものです。
体重測定(デジタル式で1g単位まで計れるものをご使用ください)、コンディション、態度、姿勢、糞などを注意深く観察していただき、お互いが楽しんで取り組めるようにしましょう!
『ウチのコはどんな考え方をしているのだろう?』『こうしてあげたら、どうだろう?』と、こちらが考えてあげるだけで、お互いの絆は必ず深まります。
愛すべき家族の健康は、あなたの手にかかっています!!がんばりましょう!!!
前述しましたように、鳥は初めに食べたものを『自分の主食』だと認識します。一番大事なのは初めからペレットフード(パウダーフード)を与え、その鳥に自分の主食は『ペレットフード』であると認識させることです。
鳥に与えるフードとして、種子食が良いと考える人もいれば、私共のようにペレットフードを推奨する人達もいますあくまでも、このコーナーに記載されております内容は、私共の見解や意見を反映したものであり、種子食を推奨する方々を中傷するつもりは全くございませんので、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。